(写真提供:岩手山地区パークボランティア 佐々木 和司 氏)
(網張ビジターセンター)

お米とぎから開始


チェーンソーを使って木を伐る作業の様子

七輪に土鍋を載せて

PVから火の扱い方のアドバイス

美味しいお米が炊けました!
◎実施場所  網張キャンプ場
◎天候    小雨時々曇り  気温20℃
◎参加者   一般15名(大人9名、子供6名)
       講師1名、盛岡RO1名、関西学院インターン3名、PV2名、VCスタッフ1名


  当日は曇天の中ではありましたが、親子5組の4才〜6才までの子供たちの賑やかさのおかげで天候が気になりませんでした。館内で行事のスケジュールや参加者紹介などの後、今回の講師で炭焼きをしている坂内信彦氏より白炭や黒炭の違いなど炭のお話を聞かせていただきました。それから場所を林間キャンプ場の炊事棟に移動しいよいよ実践。まずは各家族それぞれで土鍋を使い持ち寄ったお米を研ぎました。お米を吸水させている間にファイヤーサークルで講師が木を伐ったり割ったりする作業のデモンストレーションを見学。迫力あるチェーンソーの音に子供達はびっくり仰天、マサカリで木を割る作業に「すごいな〜」との感想が漏れ聞こえました。作業も終盤となったところで雨が降ってきたため、炊事棟に移動して七輪の火付け作業に挑戦。今回は着火の材料に森で拾い集めたダケカンバの樹皮、小枝、スギの葉っぱなどを使いマッチで火を付けてもらいました。ムシムシする湿度の高さが災いしてか、なかなか火が付かず苦戦してしまいましたが、各七輪からモクモクと煙が出始め、炎も立ちその中へ少しずつ雑木の炭を足してようやく火を起こすことができました。マッチを擦るもの初めてという子供も多く、大人達のアドバイスを受けながらようやく「シュッ」とマッチに火が付くと一気に表情が明るくなりました。炭にある程度の火を付けるためうちわでせっせと風を送り続け、ようやく全部の七輪の炭に火が付きました。それぞれの土鍋を七輪に載せて炊飯開始。慣れているはずのスタッフ用の七輪が一番遅くに着火となり周囲の笑いを誘いました。
  炊飯開始後も火加減に目を配り、火力が弱いところは炭を足してうちわで扇ぎ続けました。サポートスタッフから飯盒での炊飯体験・コツなどもお話してもらったり、ママ同士での会話なども弾み終始賑やかな場となりました。
  土鍋から湯気が立ち上ると「わ〜湯気だ!」とワクワク感が掻き立てられました。しばらくすると勢いよく蒸気が出始めてきましたので、火力を弱めるため七輪の小窓を狭めて様子見。さらにシューッと蒸気が上がり、お米の匂いがあたりに漂い始めてきました。しばらくすると蒸気が弱くなりほんの少しになり香ばしい匂いに変わってきたので土鍋を七輪から下ろし蒸らすこと約10分。「せっかくなので各班のご飯の炊き具合をみんなで見てみましょう」ということになり、一つずつ蓋を開けて炊き具合を確認することにしました。各班の代表が蓋を開けると周りから「わ〜!美味しそう!」との声が一斉に聞こえてきました。参加した男の子は「いい匂い〜」と至福の表情を見せてくれました。どの班もお米を焦がすことなく上手に炊き上げ、あちらこちらから「美味しそう!」との感想。それぞれご飯をよそい、今回の行事の共催となっている休暇村から提供してもらった豚汁と共に、炊き立ての美味しいご飯をいただきました。外は断続的な雨模様となりましたが、炊事棟は和気あいあいとした雰囲気で参加者同士の会話も弾んでいました。昼食中は参加者の方から、家庭で一般的に七輪や炭を使っていた頃のお話を聞かせていただき、決して便利とは言えない中でご近所同士助け合うなどの豊かな生活の様子を垣間知ることができました。
  昼食後は後片付けをしてから雨の合間をぬってビジターセンターへ戻りました。参加者全員で振り返りでは、「ご飯がふっくら炊けてよかった」、「親子共によい経験になった」と言った感想が寄せられました。最後に講師から「震災のことを思い出してほしい。震災が起こった時に今までの便利な生活が成り立たなくなり、生活を見直すきっかけとなった。不便ながらも今回体験したことはそのような場面の時に役に立つと思うのできっかけにしてほしい。」とお話がありました。
  その後記念写真を撮って解散としました。行事終了後は今回の行事で顔見知りになったママ同士で挨拶し合うほほえましい様子もあちらこちらで見られました。参加者の皆さんやサポートして下さった方々のおかげで事故やケガもなく無事に行事を終えることができました。

「-不便を楽しむ-炭火でお米を炊いてみよう」(平成28年8月20日(土)実施)
(写真提供:岩手山地区パークボランティア 佐々木 和司 氏)
(網張ビジターセンター)

湯ノ沢橋を渡り白樺ロッヂへ

ゲレンデでスケッチ場所を探す

講師を囲みスケッチのコツを伺う

白樺ロッヂでの着色の様子

ビジターセンター内での作品観賞会
◎実施場所  網張温泉周辺
◎天候    晴れ  気温13℃
◎参加者   一般14名、講師1名、PV1名、VCスタッフ2名


 当日は前日までの寒さが息をひそめ、初夏らしく晴れて爽やかな一日となりました。講師の工藤義之先生が何度も個展をされていたのも功を奏してか定員を超える14名の参加者があり、スケッチ行事始まって以来の大人数での開催となりました。開会式では工藤講師からは水彩画を描くコツやご自身の作品を見せてもらいながら風景や花を描く際のアドバイスをして下さいました。
  さっそくエゾハルゼミの大合唱が響く森の中へ。昨夜降った雨のおかげで森全体が潤いを増し、下から見上げる新緑の葉っぱの濃淡がひときわ美しく感じられ「きれいだね〜」、「これを表現するのは難しそう…」等の声があがりました。新緑のトンネルのような道を進み、湯ノ沢橋を渡り白樺ロッヂへ到着。各自荷物を置いてスケッチブックと鉛筆を持って三々五々ゲレンデへ散らばり、思い思いの場所でスケッチ開始。見晴らしのよい広々したゲレンデのあちらこちらに座り、上を見る人や下を見る人、既にさっきとは違う方向を向いている人などそれぞれのやり方で自然と向き合っているようでした。
 
一旦色までつけたものの「思い描いた景色と違う」という参加者が工藤講師から「空を塗る時は水を事前に薄くつけておくと自然な色合いになる」といったアドバイスに「なるほど〜」と納得する場面もありました。歩く時とはまた違う、ほどよい集中疲れ(?)のタイミングで昼食休憩をとり、食べ終わった方から順に色づけ作業へ。工藤講師から色づけをする際のアドバイスもしていただきました。皆さんはほとんど会話をすることなく集中して色づけに勤しんでいました。
  もう少し着色していたい…と後ろ髪をひかれながらも帰り支度をして帰路へ。帰りも木漏れ日が清々しい森の中を抜けてビジターセンターに到着。館内ではお待ちかねの作品観賞会を実施しました。大判の作品を描いた方、3〜4点描いた方、4枚の組作品を描いた方など様々な作品を一点一点講師からの解説を伺いながら鑑賞しました。作品は風景と花の作品がだいたい半々で、風景では「風景の中でポイントになっているものを具体的に描くとよい」、「手前にあるものを具体的に描くと遠近感が出る」など、花では「花を見るのに慣れている」、「葉の色を少し変えることで陰影が出る」などのアドバイスがありました。最後に工藤講師が持参したハガキサイズの額の中に、一枚の作品を入れて見せてくれたところ、額に収まることでより作品らしくなるのに一同驚き、描いた後の扱い方も大切なことなのだと教えていただきました。講師や参加者の方々から「秋にもぜひ開催してほしい」という要望も多く寄せられ今後の検討課題とさせていただき閉会としました。

「初夏の網張スケッチ入門」(平成28年6月5日(日)実施)
(網張ビジターセンター)

雪が残る中ミズバショウを観察

キノコを発見!


八幡平パークボランティアからの解説

昼食後のゲームの様子

◎実施場所  網張温泉周辺
◎天候    小雪〜晴れ  気温0℃
◎参加者   一般12名、盛岡ROAR1名、PV2名、VCスタッフ2名


 当日は小雪が吹きすさぶ天候となり「これでは早春ではなく初冬のようだ…」と誰もがそう感じていましたが、当日のキャンセルもなく12名の一般参加の方々が集まって下さいました。

  簡単な開会を済ませ完全防備でビジターセンターを出発しました。まずは網張薬師社への階段脇に咲くエンレイソウを観察。寒風の中けなげに咲く姿に逞しさを感じました。その先の薬師の泉から流れる沢に咲くミズバショウも観察。それぞれに持った虫メガネで、ミズバショウの中央のトウモロコシのようなものから花粉が出ている様子も観察できました。キャンプ場の入口付近ではアトリなどの野鳥の姿も見られ、寒いながらも春を感じる生きものに出会うことができました。
  キャンプ場ではホオノキの鉛筆キャップのような芽鱗が取れかかっているものがあったり、地面には昨年落ちて種のほとんどない黒い果実が落ちていたりしてホオノキの一年のサイクルを垣間見ることができました。足元には可憐に咲いている…からは程遠いながらも下向きに咲く白や紫色のキクザキイチリンソウがあちらこちらで見られました。最年少参加の4歳の男の子も頑張って歩きながら大好きなキノコを瞬く間に見つけては周りから「すごいね〜!」と称賛を浴びていました。さらにゆっくり進むと湯ノ沢橋手前ののり面に点在して咲いていたショウジョウバカマも可憐な姿を見せてくれました。湯ノ沢橋を渡り終えた後、八幡平のパークボランティアの方からタケとササの違いについてなども解説いただきました。
  ちょうど折り返し地点の白樺ロッヂで昼食休憩とし、昼食後は参加者全員で生きものにまつわる簡単なゲームをして楽しみました。
  帰り始める頃には風はそれなりに吹くものの青空も見られ、遠くには早池峰山も望むことができました。スキーゲレンデの草地を自由に歩きながらスタッフや参加者がそれぞれの話に花を咲かせながらのんびり下りました。休暇村本館の階段下にある足湯を皆で興味津々に眺めたり手を入れたりして網張温泉のお湯を感じつつ網張ビジターセンターへ戻ってきました。簡単な振り返りでは参加者から「こんなにゆっくり歩いたのは久しぶり」、「以前歩いた時とは違った雰囲気を味わえた」といった感想が寄せられました。参加された皆さんのおかげでケガや事故もなく無事に行事を終えることができました。

「早春の網張自然観察会」(平成28年4月30日(土)実施)
(写真提供:岩手山地区パークボランティア 佐々木 和司 氏)
(網張ビジターセンター)

広大な牧野を歩く


周辺の山岳景観を楽しみながら歩く

遠くには鎌倉森も見える

カモシカのため糞を観察

一時だけの岩手山

◎実施場所  網張高原周辺
◎天候    曇り・雪  気温-5℃
◎参加者   一般22名、PV8名、VCスタッフ2名

ビジターセンターに集合した参加者のみなさんは、スタッフと共に網張スキー場のゲレンデを目指して歩き始めました。まずまずの天候で、雪原はまぶしいくらいです。手に携えたスノーシューはレストハウスの裏で装着し、1班、2班、3班の順で雪上散策をスタートしました。
  今年は積雪が少ないので、ゲレンデの坂を登った所は雪どけが進み奥産道のアスファルトが一部見える状態でした。ほどなくして芳沢牧場に下りると、広大な雪原の向こうに烏帽子岳(乳頭山)をはじめとする雄大な山々の連なりが出迎えてくれました。牧場には伐採されずに残った広葉樹がほどよく並んでいます。植物に詳しいパークボランティアの方が、木によって様々な表情をみせる冬芽を解説してくれました。バッコヤナギの冬芽は部分的にもう開き、白くフサフサした産毛の花穂をのぞかせていたので、参加者は触って春の訪れを体感していました。
  広い牧場も端っこまで来ると、ダケカンバやアオダモなどの樹林帯に変わります。そこではウサギの足跡やカモシカが冬芽をかじった食痕、それにため(・・)フンなどを観察することができました。参加者の方々は冬を乗り越える野生動物の姿を想像し、たくましさに感心したご様子でした。
  進路を北に登っていくと滝ノ上に通じる作業道に出ましたが、橋の所では雪どけで流れ始めた川の清涼感ある水音が聞こえ、参加者の疲れを癒してくれました。天候は次第に雲が多くなり、奥産道のPの標識の所でお昼休みをとる頃には雪も降ってきたので、大松倉や三ツ石方面の展望もいまひとつでした。
  帰りは奥産道を網張スキー場に向かって歩きました。天候はめまぐるしく変わりましたが、一瞬の晴れ間から岩手山を見ることができた班もあったようです。ビジターセンターにはほぼ予定時刻通りに到着し、けっこう長い距離を歩いた参加者は疲れもあったでしょうが、満足された表情で今日の行事を振り返って下さいました。

「網張高原スノーハイク」(平成28年3月21日(月)実施)

(写真提供:岩手山地区パークボランティア 佐々木 和司 氏、阿部 丕顕 氏)
(網張ビジターセンター)

スノーシューを装着


今年できたクマ棚

観察会の様子


おや?あなたは誰?


冬眠中のコテングコウモリでした!

「冬の網張の森を歩く」(平成27年12月20日(日)実施)

◎実施場所  網張の森〜鎌倉森途中まで
◎天候    晴れ  気温-3℃
◎参加者   一般22名、PV9名、VCスタッフ2名

「ほんとに、スノーシュー行事やるんですか?」

 行事が近づくにつれて、参加を予約した方からの積雪を気にする問い合わせが多くなりました。全国的な暖冬で、標高の高い網張も雪はあるものの十分ではない状況です。
「行事はやります。たとえ、スノーシューが履けなくてもスノーハイキングは行います。」と微妙なお答えしかできず、もっと雪が積もるのを祈りました。
  行事当日、思いが通じたのか前日から降った雪が幾分プラスされており、ギリギリでしたがスノーシューで行事をする事が決まりました。
 今回は参加された方が多かったので4班に分かれてもらい、サポートとしてパークボランティアの方々にご協力をいただきました。散策が始まり実際に歩いてみると、笹が飛び出て邪魔だったり雪が多い場所を選んで歩いたりと苦労もあったのですが、みなさんは雪上を歩く楽しみが勝っていたようで、溌剌と歩かれていた方が多かったように思います。
  クマダナ(熊棚)というツキノワグマがブナの木に登り実を食べた時にできる、鳥の巣のような枝の重なりを観察したり、幹に残された年代物の爪痕や生々しいひっかき傷をみた参加者からは感嘆の声も上がりました。
  そしてこの日、最大のインパクトある出来事は、白昼にも関わらずコテングコウモリと出会えた事です。参加者の方が雪に埋もれて頭だけ出している小動物を見つけました。みんなの視線が集まると、生き物は「シャーッ」と威嚇するかのように鳴き、小さな牙をむき出しにしているではありませんか。VCに戻り書籍で確認したところ、コテングコウモリは雪の中で冬眠するケースがまれながら確認されているそうです。せっかく眠りにつこうとしていたコウモリにとってはバッドタイミングでしたが、体調を崩さず無事に冬を乗り越えてほしいものです。

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(写真提供:岩手山地区パークボランティア 阿部 丕顕 氏)
(網張ビジターセンター)

PVより樹齢早わかり方法の解説

木の実の観察


ミズナラの葉っぱの観察

たわわに実ったアキグミ

快晴の中でハイキング

◎実施場所  網張ビジターセンター〜ペンション村周辺
◎天候    快晴  気温8℃
◎参加者   一般23名(大人20名、子供3名)
       網張高原温泉郷運営協議会1名、盛岡RO1名、PV5名、VCスタッフ2名


 色付き始めた紅葉の網張には、まぶしい日差しが降り注いでいました。今日の参加者は23名で、小さなお子さんを連れたご家族やご夫婦などが集まり館内はにぎやかでした。この行事は網張高原温泉郷運営協議会との
共催行事で協議会からは三輪さんが参加された他、岩手山地区パークボランティアの方々や環境省のアクティブレンジャーも支援に駆け付けてくれました。
 簡単に開会をすませ、3つの班に分かれた参加者たちは、陽光のもと散策を開始しました。今年の紅葉はゆっくりめでしたが、ハウチワカエデやイタヤカエデなど赤や黄に染まった木々も多く、緑の木とのギャップが鮮やかでした。
  オオヤマザクラのあるVCの坂道を下りて、一同は「ありね山荘」方面に続く旧網張街道へ進みます。道路はジグザグに、勾配のある斜面でも登りやすいように先人たちが歩みを重ねたルートでした。かつて炭焼きが盛んだった時代には、完成した炭を運ぶ人や馬の往来があったものと思われます。今は炭焼きで伐採された木々もすっかり再生し、太い木も多く当時の面影をうかがい知るのは難しくなっています。また、車の往来もそこそこ多いので、スタッフが安全配慮に目を光らせました。
  この時期、紅葉のほかに注目したい観察対象は、バラエティーに富んだ木の実です。重たそうに黒っぽい実を多数ぶら下げたオオナルコユリや、可憐な表情をみせるコマユミやムラサキシキブといった秋の彩りに、参加者たちは目を細めました。
  そろそろお昼が近くなった頃、一同は有根沢にかかる橋の地点で小休憩をとりました。沢の音が心地よく流れ、木々の隙間からは人工的な滝(砂防ダム)も見えました。
  少し歩き疲れた子も休憩して元気を取り戻し、ペンション村方面へとウォーキングの再開です。途中、藪をショートカットするドキドキな体験もありましたが、みんな無事に抜けることができました。洒落た作りのペンションが立ち並ぶなだらかな坂道を登り、ゴール地点である三輪さんのペンション「さんりんしゃ」に到着です!そこからは休暇村のマイクロバスが迎えに来てくれて、あっという間にVCに戻ることができました。
 閉会時、参加者には無料で温泉とコーヒーを楽しめるサービス券を、網張高原温泉郷運営協議会から提供されました。午後はおのおのが、憩いのひと時を過ごされたことでしょう。


-十和田八幡平国立公園・八幡平地域指定60周年記念行事-
  「秋の網張高原ハイキング」
(平成28年10月16日(土)実施)