岩手山その他山岳自然情報
(写真・情報提供:岩手山地区パークボランティア:阿部丕顕氏)

切接・カタクリ群落

御神坂コースの様子

不動平と山頂お鉢

岩手山山頂

不動平避難小屋

 52日(月)に、登山道等現況調査のため御神坂コースを登り、山頂お鉢一周して柳沢コースを下山しましたので、その状況をご報告します。
 今回、特に注目していた御神坂コースのカタクリ群落は標高約870mの「切接(きりはぎ)」付近で開花最盛期でした。生憎前夜の雨で濡れていたので、花弁が閉じておりましたが・・。カタクリは標高約1,250mの「大滝展望所」付近まで登山道脇に分布しており、順次開花していきますので、連休明けでも十分楽しめると思われます。
 また、不動平避難小屋は前週(424日)に夏季出入口の除雪を行ったのですが、新雪が少し溜まっておりました。出入りに不都合はありませんが周囲の残雪はあまり減っておらず、部分的には新雪の吹き溜まりもありました。
 なお、登山道沿いの残雪区間は両コースともにありますが、柳沢コース7合目直下や5合目直上部は急斜面の雪渓が残っております。今回はアイゼンを使用しませんでしたが、天候状況によっては硬くなってキックステップが効きにくいので、念のため当分の間アイゼンを携行することをお薦めします。
 荒天時の山は冬です。曇天の岩手山頂にはエビノシッポも見られました。

1 登山道の状況
 (1)御神坂コース
   ・大滝展望所付近から上部のガレ場下まで残雪があり、時折踏み抜きで足腰に衝撃を
    受ける
可能性もあるので要注意。鬼ケ城分岐から不動平への下降ルートも急斜面雪
    渓となっている。
   ・「笠締め」(標高約1550m)上部登山道の路肩崩落部は固定ロープが冬季撤収中
    のため
無いので要注意。5月下旬ころに設置の見込み。
 (2)不動平〜山頂お鉢
   ・不動平一帯の登山道沿いは未だ残雪に覆われている。お鉢への斜路は前日までの新雪
    に
覆われており、お鉢の石仏にはエビノシッポも付いていた。
   ・お鉢内奥宮周辺は地熱で残雪は無いが、お鉢内壁周辺は残雪がある。
 (3)柳沢コース
   ・不動平小屋〜八合目小屋〜5合目まで残雪がある。6合目前後は前週に残雪は無かっ
    たが、
今回は新雪があった。
   ・特に7合目直下や5合目直上部は急傾斜面なので、滑落防止に細心の注意が必要であ
    る。


2 避難小屋
 ・九合目不動平避難小屋は夏季出入口が利用できる。
 ・八合目避難小屋も利用可能であるが、管理人はまだ常駐していない。

3 トイレ
 御神坂駐車場(登山口)及び馬返し登山口東屋近くのトイレは利用可能。
 ・
九合目不動平避難小屋内のトイレも利用可能。
 ・八合目避難小屋は内部トイレが利用可能だが、屋外別棟トイレは閉鎖中。

4 水場
 ・御神坂駐車場トイレの水が出ているが飲用に適さない。馬返し登山口の鬼又清水は豊富に
  出ている。

 ・八合目避難小屋前の御成清水は冬季吐出口が除雪されているが、水は出ていない。当分は
  利用できないと
思われるので、要注意。

5 開花の状況
  今回開花等を確認できた花は、上記カタクリ以外に次とおりである。
   エンレイソウ、シロバナエンレイソウ、キクザキイチゲ、ショウジョウバカマ、
  ミヤマスミレ、キブシ、コブシ


 岩手山情報(御神坂コース(登り)〜柳沢コース(下り)(平成28年5月2日(月)現在)
岩手山地区パークボランティアの阿部丕顕氏より岩手山情報(柳沢コース)の情報をご提供いただきました。詳しくはこちら

 岩手山情報(柳沢コース)(平成28年4月24日(日)現在)
(写真提供:岩手山地区パークボランティア:原 勝雄 氏)
(網張ビジターセンター)

樹林帯を登る


パークボランティアからの解説の様子

山頂からの岩手山


雪洞作りのレクチャー


眺望のよい中でのレクチャーの様子
◎実施場所  網張周辺〜鎌倉森
◎天候    晴れ  気温-8℃
◎参加者   一般21名、PV7名、VCスタッフ2名

 当日は風もなく青空の広がる絶好の山日和となりました。遠くは青森県や秋田県から参加される方もいて、鎌倉森に限らず冬山への関心の高さが伺われました。

  簡単な開会をすませ3班に分かれキャンプ場入口から入山。雪はかなりしまっていたので、輪かんじきは各自でリュックにつけてツボ足で歩き始めました。雪はしまっていましたが、それまでの寒暖の差でとけてからまた凍ってが繰り返されて、少し積もった新雪の下の雪面は滑りやすかったためパークボランティアにステップを切ってもらいながら登りました。途中ではウサギやテン、リスなどの足跡も見られ、進行方向を皆で考える場面もありました。ブナの原生林が広がる一帯では、クマ棚や比較的新しいクマの爪痕なども見られ、手の大きさの分かる爪痕に「わーすごい!」と歓声があがりました。昨年はブナの実が豊作だったため、クマの子供が多く産まれているのでは?と想像を巡らせたりしました。
  更に進むと徐々に急勾配となり、バテたりしないよう一歩一歩ゆっくり進みました。辺りがブナの大木から低木のブナへ変わり始める頃、見晴らしのよい尾根歩きになり遠くには早池峰山も眺めることができました。小休止の際にはパークボランティアから周辺の山々の名前も説明していただきました。さえぎるものがなく眩しい日差しの中、じわりじわりと登り続け岩手山の姿が見え始めた頃に鎌倉森山頂へ到着しました。山頂でも無風、快晴の好条件で班ごとに記念写真を撮り昼食休憩。360度のパノラマの山岳景観を眺めながらの贅沢なランチタイムとなりました。
  昼食後はパークボランティアの皆さんによるスノーソーや雪用スコップを使っての雪洞の作り方をレクチャーいただき、実際にその中に入って暖かさを体験してもらいました。中には雪洞に入り記念写真を撮る参加者も。帰り支度をしていると懐かしさを感じるハーモニカの音色が流れてきました。パークボランティアが得意のハーモニカで非日常である山の雰囲気をさらに盛り上げて下さいました。
  「まだ帰りたくないな〜」という名残惜しい気持ちを抑えつつ下山開始。まだそれ程雪が緩んでいなかったので輪かんじきは付けずにツボ足のまま下りました。苦労して登った急斜面は気を付けながら下り、行きとは少しルートを変えて網張の森の観察路へ出るように進みました。その途中では存在感たっぷりなブナの巨木を見上げ樹齢を推測したり、周辺ではキツツキのつつき跡やリスの足跡なども観察しました。のんびり散策路のルートを歩きながらビジターセンターへ無事帰着し、参加者の皆さんから「初めてでとても楽しかった」「また機会があったら参加してみたい」等のご感想などを聞かせていただき解散としました。

 「雪の鎌倉森をめざす」(平成28年3月12日(土)実施)
TOP   イベント   自然情報   施設紹介   お知らせ   施設概要    リンク