(網張ビジターセンター)

大沢坂峠への道


新鬼越池からの鬼古里山

新鬼越池からの岩手山


春子谷地展望台(詩碑)(個人所有地)

小岩井農場 賢治の聖なる地

-宮澤賢治生誕120年-滝沢に残された賢治の足跡をたどる」(平成28年9月11日(日)実施)
◎実施月日:平成2811日(日)  天候:晴れ 気温:20℃
参加者 :一般18名、賢治とベコ石の会1名、滝沢市2名、滝沢市観光協会1名
      
VCスタッフ


  夏の終わりに相次いで台風が襲来し、心配された911日の日曜日、滝沢の野を秋の乾いた風が
吹き抜け青空をバックに岩手山もくっきり。時間前から、参加者が次々と集合場所の滝沢市役所駐
車場に集まってきます。地元の滝沢市を中心に多くの申し込みがあり、遠くは山形県の鶴岡市や青
森県の弘前市からの参加もありました。宮澤賢治生誕120年にちなんだ今回の行事は、滝沢市と
観光協会が以前作成した「賢治のみち」という小さなパンフレットに記された賢治の文芸作品の舞
台となった地を実際にたどってみようというものです。案内は地元で賢治の作品鑑賞を行っている
「賢治とベゴ石の会」の野中さん。市の準備したマイクロバスに乗り込み、まず大沢の南部曲り屋
へ。築145年の茅葺きの建物は今でも現役。この前を通って賢治も峠に向かったのでしょう。私た
ちも歩いて大沢坂峠(おさざかとうげ)へ向かいました。希望に満ちた青年時代の賢治が地質調査
に熱中した昔の重要な峠道も現在ではほとんど通る人も無く、静かに秋の草花が風に揺れていまし
た。病に倒れた賢治が大沢坂峠(おさざかとうげ)での若き日の思い出を詠った詩の朗読が静かな
森に響きます。途中マタタビやミツバウツギの実の楽しみ方を自然に詳しい浅沼洋子先生が解説し
てくれました。再びバスに乗り込み、改築されたばかりの蒼前神社、鬼越坂を周って新鬼越池で一
休み。この一帯で賢治が瑪瑙や玉髄探しに夢中になったことや燧堀山が江戸時代は有名な火打石を
産していたことが話され、実際に貴重な石の標本も登場しました。姥屋敷を過ぎ、こんもりとした
森に入ると「黒森」、「盗森」と書かれた木の柱が立っています。有名な童話「狼森と笊森、盗
森」の舞台の真ん中にいることが実感されます。鞍掛山も間近に見えて来ました。「春と修羅」の
中でも印象深い「くらかけの雪」の詩碑の前で全員の記念撮影。相の沢の牧野で目の前に広がる
「かしわばやしの夜」の森とのんびり草を食む牛達を見ながら昼食休憩。午後は岩手山と春子谷地
が展望できる絶景ポイントへ移動。ここは個人の庭園なのですが、許可をいただいて入らせていた
だきました。賢治の文語詩「きみにならびて野にたてば」の立派な詩碑もあります。この「きみ」
について講師の恋人説、妹説、友人説の紹介から、参加者で少し議論が起きました。晴れ渡った空
にオオタカとノスリが交差する瞬間も見られました。この後、小岩井牧場への道沿いにも「笊
森」、「狼森」、長編詩「小岩井農場」の中の聖なる地と賢治の作品がちりばめられています。
最後の下車地は「小岩井駅前」。古い駅舎がまだ使われており、ふと賢治さんが改札口から現れて
くるような気がしてきました。
  参加した方からは、「野中さんのお人柄あふれる解説が素晴らし
かった」、「賢治(作品)のいろいろなルーツ
を知ることができて良かった」、「天候に恵まれ
岩手、滝沢市の自然の美しさが大変心地良かった」などの声が
聞かれました。
TOP   イベント   自然情報   施設紹介   お知らせ   施設概要    リンク

鞍掛山 その他 行事報告
(網張ビジターセンター)

白布には小さな昆虫がいっぱい

透明ケースにも昆虫がいっぱい

タヌキの溜めフン


カワラタケを観察

当日は降水確率の高い曇りの予報でしたが、幸い雨は降らないながらも少し肌寒い中での観察会となりました。初めての親子行事となりましたが、遠くは奥州市からの参加もあり熱心なご家族が集まって下さいました。4才から5才までの子供達も3人参加し、常に話題を振りまいてくれました。
  開会後、相の沢牧野を見渡せる林道沿いでサンショウクイのさえずりに耳を傾けながらの行事開始となりました。伊達講師の広げた折りたたみ可能な円形の白布を下にし、木の上から棒でトントンとたたくと白布には何やら動くものが…。そこにはケバエ、ゾウムシ、ハムシ、クモ、ムカデなどがせっせと動いていました。「野鳥を見るための双眼鏡を反対に使うと、虫眼鏡のように見ることができるよ」と講師から教えていただき、白布を動いている小さな昆虫を見てみると、確かに大きく見ることができ、子供達からも「わ〜!見える!」との声が上がりました。時折アオジやキビタキなどのさえずりも聞かれ、見上げたり見下ろしたり忙しく頭を動かす場面も。気温が低いため動き回る昆虫がほとんどいない中、男の子が他の虫より活発に動き回る昆虫を発見しました。講師から「今日初めての昆虫食の昆虫を見つけたね〜」というほめ言葉に一気に表情が明るくなり大喜び!参加者へ順番に見せてあげていました。
 途中、昼食休憩をはさみ、さらに散策を続けると道の真ん中にたくさんのフンがありました。それはもう一人の男の子が見つけてくれました。講師からは、それはタヌキの溜めフンで縄張りの主張やお気に入りの場所へ来てフンをするとのお話がありました。そこでフンを食べていたシデムシは触ろうとすると死んだふりをして動かなくなってしまいました。講師から「昆虫はよく死んだふりをして身を守っている」とのお話がありました。フンを食べて分解してくれる生きものがいるから、森がフンだらけにはならないというお話にも納得。男の子達は先生や自分達が見つけた昆虫を透明ケースに競って入れることにしばし熱中したり、死んでいた生きもののために即席でお墓を立ててあげたりするなど、自然の中でのびのび自由に動き回り周りの大人に絶えず刺激を与えてくれました。
 ほぼ予定通りに出発地点に戻り、参加者の皆さんから「じっくり講師からのお話を聞けて楽しかった」等感想などを伺い、講師からは「同じ場所でも新たな発見が常にあるので、家の近くの草むらなどで観察を楽しんでほしい。十分楽しめるはず」とのお話をいただき解散としました。

◎実施月日:平成2914日(日)  天候:曇り
参加者 :一般9名、講師1名、PV4名、滝沢市山岳協会1名
      
VCスタッフ

 -国立公園で楽しむ親子の自然体験-
 「鞍掛山麓で生きもの観察入門」
(平成29年5月14日(日)実施)